私のプロフィール

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さてここで私の自己紹介をさせていただきます。
私は高校1年生の夏に失明しました。ちょうど1972年のミュンヘンオリンピックの年で、テレビでは盛んにオリンピック中継をしていたことを記憶に残しています。子どもながらにも、失明したことで、「私の人生は終わったな」とおもいつつ、後はこれという目標が無いままに、盲学校生活を送っていたことが思い出されます。

障害者になったらもう「普通の人(健常者)と同じ生活(仕事)」はできない、それをごく当たり前のように受け止めていました。

 ところが盲学校で学ぶ中で、「将来は盲学校の教師」になることも良いかなと考えるようになりました。それは、私が学んだ「あん摩マッサージ指圧、鍼、灸」の仕事が大変に魅力のある職業であることが理解でき、そして、これを中途失明の立場で同じ境遇にある人達とともに学び合い、少しでも私の経験や力を生かすことで、私の社会的役割がはたせたらと考えられるようになったからです。今思うと、このころようやく私自身障害の受容ができ始めたのかなと思います。

 母校に赴任してからは、私は社会に目を向けるようになり、授業以外に以下の活動を続けてまいりました。
1.盲学校の在学・卒業生に対する職業・進路及び情報機器の指導
2.神奈川県視覚障害者の雇用を進める会(現在のView-Net神奈川)の活動
3.社会福祉法人「光友会」を通しての施設づくり及び福祉運動
4.視覚障害者用情報機器の開発・協力

 これらの活動は、私に多くの貴重な経験と多くの人達との出会いをもたらしてくれました。これらの経験と人脈が最大の私の財産となり起業を考えるきっかけとなり、48歳のときに現在の会社を設立し今日に至っています。

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