社会モデルとはどういうこと?

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最近障害の捕らえ方が変わってきました。
以前は、障害者が困難に直面するのはその人に「障害」があるからであり、克服するのはその人(と家族)の責任だとする考え方が一般的なものでした。これを障害額では「個人モデル」と呼んでいます。

これに対して、「社会モデル」とは、「社会こそが『障害(障壁)』をつくっており、それを取り除くのは社会の責務だ」とする考え方です。
社会には身体や脳機能に損傷をもつ多様な人々がいるにもかかわらず、社会は少数者の存在やニーズを無視して成立しています。

学校や職場、街のつくり、慣習や制度、文化、情報など、どれをとっても健常者を基準にしたものであり(これをユニバーサルデザインでは、端的に「ミスターアベレージと称しています)、
そうした社会のあり方こそが障害者に不利を強いている――と考えるのが「社会モデル」です。

「障害があるから不便」なのではなく、「障害とともに生きることを拒否する社会であるから不便」なのだ、と発想の転換を促しているのです。

そこでこのページでは、視覚障害者の立場で、社会のさまざまな事柄を「社会モデルの視点」で見たときにどう移るのかということを書いていきたいと思います。

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